FW太仁紫音(大谷)
このセットで気を吐いたのは太仁。「大谷と言われても、まだ京都内で聞いたことがない。ここで僕が大谷高校の代表として大谷の名をみんなに知らしめたい」。そう話す通り、所属するのは全国大会未出場の新悦校。京都Jマルカ時代はサブで、選抜だったストライカーは高校に入ってからの成長を選抜の舞台で見せる。身体を張ったプレーで存在感を放つと、4分には高い位置でのボール奪取からゴールをマーク。26分には河崎からのパスを左サイド高い位置で受けるとクロスが直接ゴールに吸い込まれた。
22分にはピッチを横断するパスワークから久松が右サイドを抜けてシュート。このプレーが右CKを誘うと、ゴール前に入れたクロスを黒瀬が決めて2点目をマーク。2本目のセットで一気に同点へと持ち込み、関西選抜が意地を見せた。
1本目のメンバーで挑んだ3本目は開始3分に生まれたびわこ成蹊スポーツ大のゴールで幕が開ける。直後の6分には福井のゴールで追い付いたが、7分には再びびわこ成蹊スポーツ大にゴールを許し、ビハインドを背負う。11分には縦パスをおさめたディビッドから、増井にスイッチしてシュートを打ったが、ボールはポストに直撃。13分には高い位置でのボールハントから木村がゴールを狙ったが、歓喜は訪れない。4本目は両者譲らず、1点ずつ加え、5-6で試合を終えた。