徳島ヴォルティスユースはあと一歩及ばず

 延長開始直後に浦和ユースはFW清水星竜(3年)が左からのクロスを頭で合わせて、この試合初めてリードを奪う。1点のビハインドとなった徳島ユースは98分、FW長村嶺央(1年)がクロスボールに対してGKの前で触りスコアをタイに戻す。

 今度は107分、浦和ユースの10番MF阿部水帆(3年)がセンターサークル付近でボール受けて前を向き、40m近くある距離から左足でシュートを放つとボールは弧を描きゴールに吸い込まれる。

 試合終了時間が刻々と迫る中、延長後半のアディショナルタイムは1分。徳島ユースは最後のCKのチャンスを獲得すると、GKの黒田もゴール前まで上がりチーム全員でゴールを狙いに行くと、そのCKから浦和ユースのファウルを誘発し、PKを獲得。これを尾上が決めて土壇場で同点に追いつき、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 PK戦では、浦和ユースGK吉澤が2本止め、キックは全員が成功させ10点が乱れ飛んだ乱打戦に終止符を打った。浦和ユースは2年ぶりのプレミア復帰まであと一つとした。

 そして、プレミア昇格をかけた運命の2回戦(帝京長岡戦)は12月10日広島広域公園第一球技場で13時30分キックオフ予定だ。

(文・写真=古部亮)

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)