今の3年生は去年と一昨年のプレーオフを現地で見ており、今の2年生も昨年の戦いを目にしている。先輩たちが味わった屈辱は今でも脳裏に焼き付いており、今年こそはという想いがあった。だからこそ、堀も怪我を抱えながら限界までプレー。初戦の前日も9日の練習にも参加できないほど状態は悪かったが、気持ちでピッチに立って結果を残した。

 そうした想いが届き、新たなステージに挑む権利を手に入れた帝京長岡。来季からAチームがプレミアリーグに参戦することが決まり、Bチームがプリンスリーグ北信越1部、Cチームが同2部、Dチームが県リーグ1部で昇格することが確定した。万が一、Aチームが敗退していれば、同一カテゴリーに同じチームが参加できないため、玉突きで昇格ができない状況に陥っていただけに、チームとしての喜びは倍以上だろう。ようやく掴んだ最高峰の舞台で“北信越の雄”がどのようなプレーを見せるのか、今から楽しみだ。

(文・写真=松尾祐希)

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)