31日、第93回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が行われ、優勝候補の一角と目される、千葉の流通経済大柏と岡山の名門高校・作陽が対戦した。
屈指の実力校が激突する1回戦注目カードのひとつ。攻撃的サッカーを志向する両チームの激突は、試合前の予想通り、激しい撃ち合いとなった。 まず、ゴールネットを揺らしたのは、21分流通経済大柏の高沢優也の一撃。更に攻撃の手を緩めない流通経済大柏は続く25分には本村武揚の一発で2対0とし、リードを2点とする。 一方、2点のビハインドとなった作陽。27分の山下裕司のゴールで反撃ののろしを上げると、エンドが変わった後半、伊藤 涼太郎が同点となるゴールを決め試合を振り出しに戻す。これで勢いづいた作陽は伊藤涼太郎が73分にも値千金の一撃を決め、見事に逆転に成功する。 試合終了が刻々と迫る中、大熱戦は作陽の逆転勝ちで終了すると思われた。だが流通経済大柏イレブンは諦めていなかった。後半AT4分福井崇志が値千金の同点の一撃を決め、土壇場で同点に試合を持ち込んだ。そして、試合は3対3のままPK戦に突入。最終的にはPK8-7で流通経済大柏が大激戦に勝利し次戦へコマを進めた。 激戦を制した流通経済大柏は2回戦で、矢板中央と激突する。果たして07年度以来の優勝なるか。