31日、柏の葉公園総合競技場で第93回全国高校サッカー選手権大会の1回戦の第1試合、宮城代表の聖和学園と熊本代表の秀岳館の一戦が行われた。

 ドリブル主体の攻撃サッカーで勝ちを積み上げ、MF二ツ矢豪、FW坂本和雅といったキープレーヤー擁する聖和学園。一方、粘り強い守備形成の要となるDF笹原脩平、そしてエースFW大岩亮太と共に来季のJリーグ入りが内定している二人を軸に予選を勝ち抜いてきた秀岳館。共に選手権における全国経験が浅い両校が初戦でどういった戦い方をみせるのか。

 予選でも貫いたドリブル主体の攻撃をみせボールをポゼッションする聖和学園が立ち上がりから主導権を握る展開となったこの一戦。

 まず先制したのは聖和学園。開始10分、PA内でこぼれ球を拾ったプリンスリーグ得点王に輝いたFWの坂本和雅がゴールを決める。坂本和雅はさらに16分にもがゴールを決め、聖和学園が2点のリードを奪う。

 エンドが変わった後半、47分にまたも注目ストライカー坂本和雅が秀岳館ゴールを襲いかかり、ハットトリックを達成。一方、秀岳館は74分にヴィットル・カウワン・シルバ・ヘイスがゴールを決めるのがやっと。77分にはダメ押しとなる4点目を聖和学園の小野圭が挙げ、4対1で聖和学園が秀岳館を下し、2回戦進出を決めた。

 4発快勝で幸先よいスタートを切った“技巧派軍団”聖和学園は次戦で福島代表の尚志と対戦する。