「流通経済大柏、快勝!抜け目ないプレーで立正大淞南を下す!」
第93回全国高校サッカー選手権は5日、準々決勝が行われた。フクダ電子アリーナで行われた第2試合は、優勝候補の一角と目され、2連続となるPK戦を勝ち抜き、3回戦でも水橋を相手に1対0と接戦を制した千葉代表の流通経済大柏と、ここまで丸岡、尚志を相手に手堅く順調に勝ち上がる島根代表の立正大淞南の対戦。
試合が動いたのは25分だった。流通経済大柏はFKを獲得。小川諒也が直接狙うが、これを立正大淞南GK・妻鹿寛史が弾く。そのこぼれた所を詰めたのは流通経済大柏・渋谷峻二郎。優勝候補らしい抜け目のないプレーで流通経済大柏が先制に成功する。
さらに31分、またも右サイドでFKを獲得。小川は走り込む久保和己に向け縦へのパスを出す。久保はそのままPA内へと入り込み、シュート性のボールを鋭くゴール前へと送ると、そこに飛び込んだ山田健人がこれを蹴り込み、流通経済大柏が追加点を挙げる。
なんとかまず1点を返いしたい立正大淞南だったが、このまま2対0と流通経済大柏リードで前半を折り返す。
後半に入っても流通経済大柏は攻撃の手を緩めない。後半20分には久保が倒されPKを獲得。これは立正大淞南GK妻鹿が防ぐが、このプレーで立正大淞南は1人少なくなり、さらなるピンチを招く。
後半21分、ゴールキックのミスを見逃さなかった流通経済大柏・高沢優也がそのままGKと1対1に持ち込む。これを制し3点目を挙げ、試合を決定付けた。
試合はそのまま終了。流通経済大柏が3対0で立正大淞南を下し、準決勝進出を決めた。次の相手は、こちらも準々決勝を快勝で勝ち上がった前橋育英(群馬)。戦いの舞台は、1月10日の埼玉スタジアム2002だ。