駒澤大学高等学校 vs 桐光学園(写真=佐藤亮太)

 この落ち着きぶり、この余裕の源泉はなにか。

 「試合前から、前半は失点ゼロで行こうとしたので、堅く試合を進めようとした」とゲームプランを語ったFW39丸茂晴翔は相手攻略のアイデアをチームに提示していた。

 「駒澤大高は蹴ってくるチームなので、自分たちが慌てて、蹴り合いになってしまうとゴールにつながらなくなってしまう。

 とにかく慌てずに、落ち着かせる時間を作りつつ、点はチャンスをうかがいながら・・・蹴り合いにならないように、焦らず、みんなでやろうとした。そこで余裕を持ってプレーができた」つまり、相手のやり方に合わせるのではなく、あくまで自分たちのサッカーを通すことを第一にした。

 そして「得点はどこかで自分が決めると思っていたので」とニヤリ。まさに有言実行の丸茂の得点だったといえる。

 当然、いままでの経験から裏打ちされた自信から生まれたものだろうが、そこにはお互いに話し合うという素地が欠かせない。

 「この大会初日、うまくいかなかったので、選手ミーティングを行い、やるべきことを整理できた。それが余裕につながった」とDF陶山。

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▽横山杯第24回全国ユース招待サッカー大会
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