19分には右CKのこぼれ球を北村がヘディングで押し込んだが、再び広川が阻止。対する米子北も前がかりになった玉野光南をひっくり返す形でチャンスを作ったが、試合は動かず3-0でタイムアップを迎えた。

 昨年と同じく大会最終日まで勝ち上がりながら、悔しい結果で終わった玉野光南だが、シーズンが本格化する前に米子北と対戦し、プレミアリーグの基準を知れた意味は大きい。乙倉監督はこう話す。「0-3と残念な結果になったのですが、子どもたちにとってはたくさん宿題がもらえた良いゲームになりました。僕がいくら叱ってもピンと来なかった部分を相手のおかげで教えて貰った。そういう意味ではこの大会をこの時期にやれて良かった」。まだまだ課題は多く見られるが今年の玉野光南は可能性を秘めた選手はいる。中国新人戦での戦いは、これからの飛躍に繋がっていくはずだ。

       

(文・写真=森田将義) 

▽令和5年度中国高等学校サッカー選手権大会
令和5年度中国高等学校サッカー選手権大会