試合は高い技術と前線の突破力を利した興國の攻めを常翔学園が球際の強さで跳ね返し、カウンターを狙う展開に。ただ、興國はなかなかシュートに持ち込めず前半のシュートは3本のみ。常翔学園も前半のシュートは1本のみだった。

 ただ、興國はこの膠着した展開でも慌てることはなかった。現役時代は京都サンガ、アルビレックス新潟、徳島ヴォルティスで中盤を支配した六車拓也監督は後半に入ると裏抜けのスピードに優れるFW9仲谷蓮斗(3年)ら攻撃的な選手を入れ、前線を活性化。常翔学園も途中出場のFW16友本柊(3年)の無回転ミドルなどで応戦するが、試合の流れは徐々に興國の側に傾いていく。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選