試合は予想通りの激闘となる。立ち上がりは興國が圧倒的なサイド攻撃で優位性を保ったが、金光大阪はセカンドボールを拾うと興國の特長でもある浅いライン裏を狙うロングボールやサイドチェンジを徹底し状況を互角に引き戻すことに成功。特に9岩富のテクニックは興國守備陣を何度も困らせた。

 ただ、興國は途中出場選手のクオリティで再びペースを押し返す。特にシュート意識の高いFW9仲谷蓮斗(3年)や、中盤底に入った6尾形祐輔の多彩なキックは金光大阪ゴールを何度も脅かすことに。そしてPK戦もちらつき始めた延長後半アディショナルタイム。果てることなき激闘はついにクライマックスの時を迎える。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選