試合は延長10分ハーフを含めた90分間で阪南大高が「5」、近大附が「2」のシュート数が物語るように、両チームとも最後の3分の1を崩しきれない展開に終始した。前半は阪南大高は13柏のカットインやクロス、近大附は両サイドからのクロスに活路を求めたが、守備網に弾き返される場面が多く、阪南大高が開始時から左サイドハーフに伊藤成豪(2年)、ボランチに16瀬尾優斗(2年)を投入し8木村をFWに上げ、近大附も53分に9今本大晟(3年)、58分に廣谷碧斗(2年)の高さと速さを併せ持つFW2枚を入れ3トップ気味にした後半も両校守備陣が球際で粘り強く守り、ゴールは許さず。

 続く延長戦では阪南大高が押し込む時間帯が続いたが、ここでもゴールはついに生まれず。準決勝進出の行方はPK戦に委ねられることとなった。

 そしてPK戦では後攻・近大附の2人目が阪南大高GK1沖見に止められ、3人目も枠を外すことに。対する阪南大高は4人目こそ失敗したものの、最後は5人目のキッカー2藤本が決め4-2。阪南大高は昨年・履正社に0-1で敗れた準々決勝の壁を突破すると同時に、3大会ぶり6度目のインターハイ出場へ王手をかけた。

(取材=編集部)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選