ゲームに集中する環境を作ったといえる。

 そして台所事情も。来シーズン、トップチーム昇格が内定しているエースFW9照内利和(3年)、そして主将であり守備の要のDF28阿部慎太朗(3年)、この2人が累積警告のため、出場停止。苦しいメンバー構成にあった。

 それでも勝てたのは多くの選手を起用しながら、何度も乗り切れた自信があるからこそ。

 平川監督は「なにより総合力。このメンバーで勝ちきれたことが大きいです。この大事な試合で(主力選手が)不在でしたが、選手たちは毎回、こうした苦しい状況を乗り越えました。逆境に強く、逆境を楽しめるメンバーです」と目を細めた。 勝ちながら、時に負けながら、ひとつひとつ歩んだ、その跡が感じられる浦和ユース。次節、勝てばプレーオフ出場権を手にするが、矢板中央とは勝点「2」差。油断はならない。

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