リズムを掴んだ昌平だが、ここからが本当の意味でのラッシュとなる。その主役を担ったのが、途中出場の長だ。71分に左サイドから中に切れ込んで左足でネットを揺らすと、74分には自ら高い位置でボールを奪ってそのまま右足でゴールを奪取。78分には大谷のアシストから加点し、僅か7分間でハットトリックを達成した。終了間際にも左サイドを単騎で打開し、カットインから右足を一閃。ニアサイドを撃ち抜き、この日4点目となるゴールで試合を締め括った。
終わってみれば6-0の快勝。玉田監督も「苦労はしましたけど、(自分たちの戦い方を)やり続けたことが良かった。相手のプレスがきついからもうちょっとシンプルに戦ったり、簡単に前線にボールを運んでしまうことをしていれば、後半の戦い方はなかったと思う。相手の疲労もあったけど、やり続けたことで昌平の良さが出ましたね」と粘り強く戦いながら、勝利を引き寄せたチームの賛辞を送った。
中断前最後のゲームを勝利で飾り、良い状態でインターハイ予選に臨めるのは間違いない。
(文・写真=松尾祐希)
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