昌平 vs FC東京U-18(写真=松尾祐希)

 一方、FC東京U-18は立ち上がりに出鼻を挫かれたが、徐々にペースを取り戻すと、サイドアタックを中心に攻撃を展開。とりわけ、素晴らしかったのが、左サイドハーフを務める北原槙の仕掛け。今季3試合目の出場となる中学3年生は得意のドリブルで物怖じせずに突破を図り、ゴール前に何度も切れ込んだ。攻撃のリズムが出てくると、26分にスコアが動く。GK後藤亘(3年)のパントキックからチャンスが生まれる。相手DFが処理を誤った隙を見逃さず、MF田中希和(2年)が反応。うまく抜け出してGKと1対1の局面を作り、冷静にシュートを流し込んだ。

 同点に追い付いてからは一進一退の攻防が続き、前半はこのまま1-1で折り返した。後半に入っても膠着した状況が続くなか、先にチャンスを生かしたのは昌平だった。62分に右SB安藤愛斗(2年)が右サイドを抉ってクロスを上げる。ファーサイドに送られたボールに対し、猛然と走り込んできた左SB上原悠都(3年)が頭で決めて再びリードを奪った。

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