川崎フロンターレU-18 vs 柏レイソルU-18

 一方、敗れた柏U18は惜しくも3位で今シーズンを終えた。柏U18の藤田優人監督は「普段、できていたことができませんでした。(優勝争いで)これまで追いかけられる経験がなかったので、メンタリティーの部分もあったと思います」と敗因を述べた。

 長短織り交ぜ、攻めに出る川崎U18。そして中盤のMF10戸田晶斗(3年)や流動的に動くFW9ワッド モハメッド サディキ(3年)を起点にカウンターを仕掛ける柏U18。序盤は互いに持ち味を出しながらもゴール前では徹底した守備で跳ね返し、双方、チャンスらしいチャンスを与えない、一進一退の攻防。前半37分、川崎U18の得点シーンは前半唯一といっていい決定機。そこを抜け目なく首尾よく決めた。

 ライバルチームの動向が気になる柏U18は追いつきたいところ。しかし、重圧なのか、個人技に頼るあまり攻撃は単騎が多く、先細りに。その逆手を取った川崎U18が後半、旺盛に攻めた。後半14分、FW17恩田のパスを受けたFW9香取武(3年)がGK強襲のシュート。16分にはFW9香取からFW17恩田がシュート。20分にはカウンターから、27分にはスローインからMF8知久陽輝(3年)がチャンスを作った。シュート数は柏U18の3本に対し川崎U18は10本。後半は柏U18の2本に川崎U18は8本と圧倒的に攻めた。また川崎U18 のCKは7回。そのうち、後半は6回と押し込んだことがわかる。とはいえ、後半、無得点だったが、ここまで好機を作れたのは堅守が担保となったから。

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