京都共栄 vs 京都橘

 序盤はお互いに長いボールを蹴り合い落ち着かない試合展開となったが、時間の経過とともに京都橘が、「夏以降良くなっている」(米澤一成監督)というサイドからの仕掛けで見せ場を作っていく。最初のチャンスは前半14分。自陣左でボールを持ったDF5西山朝陽(2年)が対角に展開すると右中間で受けたMF8髙谷由翔(2年)が大外にスルーパス。右SBの位置から一気に駆け上がったDF17増井那月(3年)がシュートに持ち込んだが、ブロックに入ったDFに阻まれた。続く20分にも左を抜け出したMF10桐原惺流(3年)がドリブルからゴールを狙ったが、GKの正面に終わる。

 以降も京都橘は相手のゴール前まで持ち込む場面が続いたが、思い切りの良い飛び出しが光ったGK山本大智(2年)を中心とした京都共栄の守備を崩し切れない。1年生ながら夏休み前からキャプテンを託されるMF10岡本暁真(1年)はこう振り返る。「相手にボールを回されるのは当然なのですが、中央を固めて前から強く出ていこうと意識していた。加えて、1対1でまず負けない、その後のカバーも意識していた。どんどん思い切って行くことをチームの課題としてやってきたので、今日はしっかり行けていました」。

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