後半も立ち上がりは京都橘のペースで試合が進んだが、後半13分には京都橘のミスによって右サイドの高い位置で京都共栄がスローインを獲得。ゴール前に入ったロングスローはPA内で混戦となったが、DF6大野洋翔(3年)がきっちり押し込んで京都共栄が均衡を崩した。

 先制しながらも試合終盤の失点によって、白星を逃してきた夏休みの教訓を生かし、逃げ切ってプリンス初勝利を掴みたかった京都共栄だが、岡本が「得点してから、相手に流れを持っていかれてしまったのが僕たちの課題」と振り返った通り、流れは続かない。18分にはサイドからのクロスを跳ね返したところ、MF6執行隼真(3年)にダイレクトで打ち返され、同点にされると以降は京都橘のペースとなった。

 31分にはGK1櫛田武蔵(3年)のキックをFW11伊藤湊太(2年)がヘディングですらし、FW9高橋優(3年)がシュート。試合終了間際にも右サイドでの仕掛けから執行、MF16河村頼輝(2年)と繋いでゴールを狙ったが、2点目は生まれることなくタイムアップを迎えた。

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