前半はともに決め手を欠き、無得点で終了した。

それが後半に入ると戦況は一変。1回戦で都立国分寺に3-0で快勝した保善が、絶え間なく得点を重ねていった。8分、柴山の蹴った左CKをDF齋藤颯吾(3年)がヘディングで先制点をたたき出し、ゴールラッシュの口火を切った

 21分、この1分前に出場したばかりの2人で2点目を奪う。MF黒木麻心(3年)が左から放ったシュートが混戦となり、FW永井亜門(2年)が素早く回収して押し込んだ。24分に右から持ち込んだ鈴木が、角度のない所から逆サイドに突き刺す巧みなシュートを決め、2分後には永井が柴山の右からの最終パスをニアサイドから蹴り込み4点目を奪う。

 都立青山は後半半ば過ぎから走力が落ち、ボールサイドでの攻防でも競り負ける場面が目に付き、そこを保善に狙われた格好だ。両サイドの守備も少し甘くなっていた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選