12/21(日)寒空の下で絶対に負けられない熱き戦い、プリンスリーグ入れ替え戦が保土ヶ谷運動公園で11時にキックオフされた。
トップチームでも同じカテゴリーで切磋琢磨した横浜FCと栃木SCの両チームは、ユースカテゴリーでもしのぎを削りあう。
横浜FCは違いを魅せられるFW10番中心の攻撃に全員が細かく縦パスを狙い攻撃のスイッチを入れゴールに近づく。
対する栃木SCはMFの10番を中心にスピード、パワーを兼ね備える38番、6番の両サイドが縦に仕掛け、ツートップの14番、44番のコンビネーションでゴールに迫る。
立ち上がりから出足の早さと球際の強さでペースをつかんだ栃木SC。
横浜FCの縦に入れてくるパスをしっかりブロックを作ったDFでパスコースを限定しボランチが奪い素早いカウンターがはまる。
そして16分にゲームは動く。
前線からプレスをかけDFにプレスをかけるとクリアボールをカット。高く高く上がったボールはPA内へ。飛び出したGKと栃木SC38番が競り合うと先に触った38番のバックヘッドで栃木SCが先制に成功する。
これで完全に栃木SCがペースを握る。
横浜FCはブロックを作ったDFに真っ向から向かってしまいチャンスを作り出すことができないで前半を終了してしまう。
後半に入ると一転、立ち上がりから横浜FCペースで試合は進む。
1分に後半のファーストシュートを放つと6分、16分、17分とMF15番が連続でチャンスを迎えるがゴールできず。それでも前半と違いサイドを使い相手を広げてからタイミング良く入れる縦パスでさらに攻め混むがクロスをあげる回数と精度が少し足りない。
追い付くのも時間の問題かと思われた34分にゲームが動いた。
左からのCKにキッカーは栃木SC38番。
精度の高い左足でゴール前へボールが入るとSBの4番がヘディングで合わせ追加点を奪う。押し込まれ続けた栃木にとって大きい追加点。逆に横浜FCには痛手となり攻めるしかない。
点を取って落ち着いたのか栃木SCも前半同様の動きを見せ始める。
攻める横浜FC、守ってカウンターの栃木SCの流れになるが栃木SC監督の交代の意図を選手たちが理解し時間をうまく使う。
結局このまま試合はタイムアップ。
栃木SCが駒を進め次の大一番に挑む。
(取材・文=佐々木竜太)