12月23日に保土ヶ谷サッカー場にてプリンスリーグ関東参入決定戦の2回戦が行われた。
ヴァンフォーレ甲府ユース、実践学園は共に前節で延長戦を乗り越えてきた。
1回戦で先に昇格を決めた昌平高校に続き、昇格を決めるのはどちらのチームか。
キックオフ後お互いに相手を観察しながら試合を進める。
VF甲府は裏を狙った動きで相手DFをかき乱し、実践学園はサイドスペースを上手く使い、左右のサイドからのクロスでゴールを脅かす。
その実践学園が23分、前線でしっかりとボールをキープしていた22番から2番へパス。
その後すぐにクロスをあげるが、ミートせずにゴールを越してしまう。
続く32分にVF甲府の4番がセンターサークル付近からのパスが、前線の7番・小林岩魚へ綺麗な弧を描く。
しかし、7番・小林岩魚が振り切ったシュートはGK正面で止められてしまう。
その後も互いに前線まで攻め込むが、ゴールなく前半終了。後半に流れを掴むのはどちらか。
後半開始早々、実践学園は前線までボールを上げる。しかし前線でキープしきれず、溢れたボールを持ったのはVF甲府。
ドリブルで持ち込んだVF甲府10番・遠山拓民は、飛び出てきたGKを交わしてシュート。実践DFは追いつけず、ゴールに吸い込まれた。
その後、勢いを出した実践はシュートを何度も打つが枠を捉えきれない。
VF甲府も1点を守る為、実践にぴったりとくっつき、相手に自由をさせない。
交代のカードも次々と切られた、後半34分。
交代後1トップに入ったVF甲府の9番・土屋真輝は、17番・深澤泰雅から受けたボールをスピードを上げ前線へ。
GKをしっかりと見据え、タイミングをずらし、ダメ押しゴールを決める。
実践学園も前にボールを集めるが、VF甲府の守りを崩しきれず、試合終了。
後半になって勢いを出したVF甲府が勝利。
来季プリンスリーグへの残り一枠を掴み、チームメイトと喜びを爆発させた。
(取材・文=新井恵)