2-0とし、迎えた後半。立ち上がりから積極的に仕掛け、攻撃の手を緩めない。3点目を奪ってゲームをクローズさせたかったが、58分に一瞬の隙から失点してしまう。FW今井慶(2年)が右サイドからクロスを入れられ、FW大澤眞斗(2年)に頭で押し込まれた。これで一気に流れが変わり、守勢に回る展開に。自陣で相手の攻撃を跳ね返す時間帯が続き、65分にCKの流れから途中出場のMF国延柊庵(3年)に同点ゴールを許した。

 その後はなんとか持ち直したものの、試合の行方は延長戦へ。大成は運動量が落ちた日大明誠を仕留めるべく、サイドから崩しにかかるが、思うようにクロスボールを入れられない。決定機を作れず、時間だけが経過していく。それでも86分に右SB高倉崇太(3年)のクロスから伊藤が決め、ついに勝ち越しに成功した。しかし――。試合はこれで終わらない。延長後半がスタートしてから3分後。93分にゴール前で粘った今井が巧みなターンから右足を振り抜かれ、再び試合を振り出しに戻されてしまう。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会
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