霞ヶ浦は序盤から試合の主導権を握られ、堅守速攻を武器とする日大豊山に苦戦を強いられる。中盤の攻防で競り負け、ルーズボールを回収できない。そこから素早くボールを運ばれ、サイドアタックから何度も決定機を作られた。12分には自陣でボールを奪われ、FW大山泰生(3年)に右足でシュートを放たれる。続く14分には右サイドを崩され、MF作道海斗(3年)のクロスから再び大山にゴールを脅かされた。16分にはFKから連続でピンチを迎えるなど、自陣で守る展開に。攻め手もなく、前線までボールを運べない。

 「相手は個人でボールを持つスキルも高いし、チームで連動して崩すところも上手かった。正直、もっと自分たちが中盤でプレッシャーをかける展開に持ち込めると思ったんですけど…。きつかったですね」

 桑原鉄平監督が振り返った通り、前半はまるで良いところを発揮できず、スコアレスで折り返せたことが不思議なぐらいの状態だった。

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