「関東大会に入ってから2試合とも得点していなかったので、今日の2ゴールはめちゃくちゃうれしいです(笑)。ようやくチームのために(攻撃的選手である)自分の役割を果たすことができました」(坂本)

 後半17分にMF11稲荷啓太(3年)、同29分にMF8水谷良吾が、それぞれゴールを重ねて大成がリードを広げた。全国レベルの実績を持つ明秀日立に対し、堂々とわたり合う姿に目を見張るばかりだった。

 後半34分、MF8柴田健成(3年)に意地の一発を許したものの、それ以外の好機を与えず、試合を終わらせた。明秀日立の後半のシュートは、実はこの1本だけだった。

 だが、大成に「満足」という言葉はない。

【次のページ】 Aグループ決勝 大成 vs 明秀日立(4)

▽令和6年度関東高校サッカー大会
令和6年度関東高校サッカー大会