三重GK本馬諒人
後半は「相手を困らせながらPAに侵入して、最後はGKと1対1や2対1でフィニッシュという形を今年はテーマにしていた」(徳地監督)三重が見せ場を作る。後半3分には右サイドDF上田翔大(2年)が水野からのリターンを貰いなおし、クロスを上げるとCKをゲット。右から上がったボールをMF11森田直(3年)がヘディングで合わせたが得点には至らない。5分には橋本からのパスを受けた加藤が左サイドを突破。PA左から放ったシュートは枠の右に逸れた。
1対1のまま迎えた延長戦でも拮抗した展開は続く。延長前半2分には高い位置で奪った小久保が前に出たGKの隙を突いてゴールを狙ったが、シュートは枠の外。7分にはFKから放ったDF2牧野蹴斗(2年)のヘディングシュートもクロスバーに嫌われた。三重はこのピンチから繰り出したカウンターから橋本がシュートまで持ち込んだが、GK1西口友愛(3年)の攻守に阻まれ、勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。
ここで勝負強さを発揮したのは「大人びたGK」と指揮官が評する三重のGK1本馬諒人(2年)。3本目のキックを防ぐと、三重はキッカー全員が成功。1-1(PK:5-4)というスコアで三重が決勝行きのチケットをつかみ取った。
(文・写真=森田将義)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選