試合は振り出しとなったが、三田学園に焦りの色は見られない。「追いつかれてもみんなで集まって、落ち着いてやろうと話していた」と振り返るのは佐伯で、直後の4分には左CKから見せ場を作る。佐伯がファーに入れたボールを唐がヘッドで落とすと黒瀬が繋いでゴール前へ。混戦となったこぼれ球をMF26石丸泰地(3年)が押し込み、再びリードを手にした。
試合終了間際には福原総監督のアドバイスによって入った交代選手の3人も活躍する。MF6上野櫂(3年)のサイドチェンジを受けたMF17上柿歩生(3年)が右サイドを破って中にクロスを上げると、FW13谷垣徹平(3年)がドンピシャのヘッドを合わせて勝負あり。3-1で勝利した三田学園が決勝へと駒を進めた。
両校は2月に行なわれた新人戦の準決勝でも対戦しており、この時は三田学園が先制したが、後半終了間際に追いついた滝川第二がPK戦で勝利。黒瀬は「最後の最後で負けたので、今日は前半にリードしていても最後まで気を抜かないという共通認識でやっていました」と口にする。リベンジを達成し、チームの調子は上向き。三田学園はもう1勝を達成し、福島行きのチケットをつかみ取るつもりだ。
(文・写真=森田将義)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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