「苦しいときこそ、自分たちがやってきたことがでます。これまで苦しい試合を想定した練習を積んできました」と佐藤監督。
その自信の一端だろう、ベンチサイドから必要以上に指示をしなかったのは、チームへの信頼の高さがうかがえる。そのことが伝わるシーンがあった。0-1で劣勢に立たされた後半30分くらいだったろうか、佐藤監督から「大丈夫。慌てなくていいから」との声。チームは焦ることなく、粛々と自分たちのサッカーを迷わず貫く、その後押しとなった。
終了のホイッスルの瞬間、ピッチにへたりこんだ選手の多くが日大藤沢イレブン。連戦の疲労というより厳しい試合を勝ちきった安堵の気持ちが強かったのかもしれない。
(文・写真=佐藤亮太)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選