1-1のタイスコアに戻ってからは、意地と意地のぶつかり合う激しい攻防が続いた。4月にプリンスリーグ中国で対戦した際は皆実が勝利を収めているが、その試合も3-2のクロスゲームだった。実力が伯仲している両チームは互いに譲らず試合は延長戦に突入した中で、瀬戸内の17番武田直大が決定的な活躍を見せる。

 延長前半5分に仲間を信じてゴール前へ走り込み、山本寛太のパスを受けて右足を振り抜いてゴールネットを揺らした武田は、延長後半4分にもヘディングシュートを決めてチームを勝利に導いた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)広島予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)広島予選