ライバルの皆実を振り切って全国大会への出場を決めた田中健二郎監督は、安堵の笑みを浮べた。
「今年に全国に出られなかったらなかったら全国を知らない子ばっかりになるんで、来年はまた初出場ってことになる。これまでのウチの伝統を続けるのはお前ら3年生だよっていう話をしてこの大会に入ったんですけど、本当に頑張ってくれた。全国では広島の代表として1個ずつやっていくしかないかなと思うんで、覚悟を決めて頑張ります」
殊勲者となった武田も顔いっぱいに笑みを広げた。
「今大会はチームに何も貢献できてなかったんで、何とかしたいって思いでゴールに飛び込みました。去年は試合に出ていてもチームを勝たせることはなかったんで、メンタル的に成長できたのかなと思う。全国大会もチャレンジャー精神で臨んで、自分ができることを精いっぱいやってチームを勝たせたいと思います」
プライドを賭けて今大会に臨み、武田がチームを勝利に導く活躍を見せた瀬戸内が、2大会ぶり9回目となる全国出場をつかみ取った。
(文・写真=寺田弘幸)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)広島予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)広島予選