静岡学園FW9大木悠羽が決勝ゴール(写真=西山和広)

 さらに69分には、相手陣内でボールを奪った天野がドリブルで前方へ持ち出すと「ドリブルで仕掛けることも考えましたが、相手のDFの足が上がったのが見えた」と一瞬を見逃さず右サイドにラストパス。スペースに走り込んだFW9大木悠羽が落ち着いて合わせゴールに収めるとこれが決勝点となり静岡学園が逆転で藤枝東を破り優勝を決めた。準々決勝では先発からも外れ、苦しみもがいた9番が大事な場面で結果を残し、チームをインターハイ出場へと導いた。

 優勝で創立100周年に華を添えたかった藤枝東も最後まで貪欲にゴールを目指したがあと一歩届かず、王座奪還は選手権へと持ち越された

(文・写真=西山和広)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選