日体大柏の根引謙介監督は、次のように試合を総括している。

 「対戦相手の千葉明徳の守備のよさはわかっていたので、厳しい戦いを覚悟していたし、実はPK戦までもつれることも想定していました。ボールを動かしながら相手ゴールを目指すという自分たちのサッカーを続けてくれましたが、なかなか決めきれず、“じれったいな”と思ったりもしましたね(苦笑)。でも、こういう厳しい試合を通して選手たちは成長していくものだし、勝ちきったことで得られたこともたくさんある。何より次につながったわけで、ベスト4という舞台は選手たちがまたひとつ成長するための貴重な機会になるでしょう」

 6月12日、準決勝でぶつかるのは流経大柏だ。難敵中の難敵だからこそ、自分たちの現在地をはかるうえで、「格好の相手でもある」と、日体大柏のだれもが受け止めている。

(文・写真=小室功)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選