帝京長岡vs開志学園JSC

 後半の立ち上がりは開志学園JSCがセットプレーから好機を探るが、帝京長岡の固い守備を崩せない。次第に雨が強くなり、互いに決定機を作れずにいたが56分、帝京長岡は途中出場のFW柳田夢輝(3年)の左CKをFW安野匠(3年)が頭で合わせてスコア3-0。61分には再び柳田のCKからDF下田蒼太朗(3年)がヘディングシュートを決めて4点目。63分には安野がこの日2点目を決め、ゴールラッシュにピリオドを打った。

 大量5得点を奪い、インターハイ出場権を獲得した帝京長岡の古沢徹監督(38)は「立ち上がりの入り方、天候を含めて少し焦るかと思ったが、選手がよく対応してくれた。下で(パスを)繋ぎ始めてから良くなった」。普段は同じポジションを競わせるレフティー同士の和田と和食のダブル起用については「相手の選手間でボールを引き出せる2人。うまく回りと関わりながらパスを繋いでくれた。良くやったが、欲を言えば点を取って欲しかったですね」と笑顔で注文を出した。

 この日2ゴールの安野は予選9得点。目標の2桁得点にはあと一歩及ばなかったが、決定力、推進力を生かしたドリブル、前線からの激しい守備で3連覇に大きく貢献した。「うちの目標は県大会優勝ではなく全国制覇。インターハイでは10得点し、日本一を獲得したい」。チームは予選5試合で23得点。破壊力抜群の攻撃スタイルで全国の強豪に真っ向勝負を挑む。

(文・写真=編集部)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選
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