ゆったりとボールを持ちつつも、狙える場面ではゴール前にクサビを差し込んでいく。そうした形で攻撃のリズムを作ると後半11分には左サイドから入れたDF18水澤那月(2年)のパスから安野がゴールネットを揺らし、先制に成功。21分にはMF6香西大河(3年)からのボールを受けたMF13永井仁之(3年)がドリブルで独走し、追加点をマークする。
ここから帝京長岡の勢いは止まらず、25分と28分には途中出場のFW9上田十輝(2年)が連続ゴール。試合終了間際の33分にも安野がこの日2点目を決めて終わっていれば5-0での大勝となった。
昇格初年度のプレミアWESTで上位に食い込む帝京長岡の強さを示す格好となった試合で、有門寿監督はこう話す。「(選手に)ずっと言っていたのは辛抱強く戦う中で、1本取るというところ。ずっとアプローチしていて、チャンスは何本か作れたのですが、決めるべきところで決めないとこのレベルになると許してもらえない。帝京長岡さんの方が一枚上だったと感じました」。
幸先の良いスタートを切ったが、選手に気の緩みは見られない。主将のDF5山本圭晋(3年)は「目の前の試合を大事に戦っていた先に、タイトルが少しずつ見えてくると思っている。1試合勝っただけで満足せずに、次の試合に向けて良い準備をするだけ」と2回戦に向けて照準を合わせていた。
(文・写真=森田将義)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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