帝京大可児 vs 桐光学園

 中央でMF8松井空音から加藤へボールを繋ぐ。「自分に決定機がある中で点を決めきれなくて。でも最後は敵をしっかりと見ながら、得意な形に持っていけて思い切って振れた」という加藤が右足でコントロールしてファーサイドに突き刺し、土壇場で帝京大可児が同点に追いついてみせた。

 そして1-1のまま勝負の行方はPK戦へと委ねられた。帝京大可児が先行で始まったPK戦は8人目までが全員成功。9人目に桐光学園GK17秦瑞貴がPKストップに成功。「なかなか止められないPK戦で、ベンチからの”落ち着いて”の声に助けられた。最後はどっちか飛ぼうと決めて思いっきり右に飛んだら止められた。気持ちよかった」と振り返る。そして桐光学園は次のキッカーがしっかりと決めてPK戦を9-8で制した。

 勝った桐光学園は30日に行われる3回戦で、近大和歌山(和歌山)を2-0で下した作陽(岡山)とベスト8をかけて対戦する。

(文・写真=古部亮)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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