昌平vs福大若葉

 この大谷からのパスで抜け出した三浦は冷静にGKとの1対1を制しネットを揺らした。「そろそろ点を取りたかった。湊斗が運んだらいつも自分が空くので、そこでゴール前に入ったらパスを出してくれた。フリーだったので流石にあれは決めないと」と三浦が振り返った通り、大谷の見事なお膳立てと、三浦の動き出しで昌平が福大若葉の堅守を崩した。

 それでも「1点まではいいよ」と杉山監督から指示を受けていた福大若葉イレブンはブレずに戦い方を継続。その後の昌平の攻撃を凌ぎ最少失点で前半を終えた。

 後半が始まっても展開は変わらず。MF11長璃喜(2年)が得意のドリブルでチャンスを作るなど、昌平が追加点を狙い相手ゴールに迫った。

 しかし、昌平が決め切れないまま後半もクーリングブレイクへ。戦いぶりからも福大若葉の狙い通りの展開とも思われたが「クーリングブレイク明けに(DFを)4枚にして仕掛けたかったんですが、予想以上に走らされていて体力的に消耗していた」(杉山監督)と昌平の分厚い攻撃がジャブとなって福大若葉イレブンを疲弊させていた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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