2分、左サイドに張り出した14兵頭がPA内にカットインし、パスを受けた9宮内がシュート。いきなり最適解で先制を果たした済美は、20分に9宮内が左CKを蹴ったこぼれを19藤田が見事なボレーで追加点。21分には今度は6深見の右CKこぼれを5岡田が頭で決めて3-0。時折、徳島科学技術が繰り出す鋭いカウンターに苦しみながらも、後半にも「チームコンセプトとしての切り替えの速さと強度が出せた」10隅田が混戦を押し込み4-0で快勝。

 かくしてインターハイの舞台でも必ず対処が必要となるカウンター型チームへのケーススタディを結果を伴った形で学んだ済美は、高知小津(高知県1位)を2-0で破ったJFAプリンスリーグ四国の常連・四国学院大学香川西(香川2)との準決勝でも、インターハイ本番へ向け、さらなる弾みをつけるブラッシュアップに努めていく。

(取材=編集部)

▽令和6年度四国高等学校サッカー選手権大会
令和6年度四国高等学校サッカー選手権大会