試合を通じてポゼッション率は徳島市立が圧倒する状況。が、それそらも織り込み済の帝京第五・植田洋平監督は、ポジションの概念を排除し相手に対抗できる選手を適材適所に配置。さらに接点で闘い、奪えば「運ぶ」ないし、もう一度接点を作り出すパス、動きを徹底。そしてセットプレーではデザインプレーを駆使。
まさに植田監督の現役時代、国見(長崎)で恩師だった小嶺忠敏監督(故人)が黄金時代に好んで用いていた戦術戦略で自らのペースを創出した彼らは前半アディショナルタイムに左サイド15氏川の放ったロングスローのこぼれ球に対し5和田が低く、強いミドルシュートを決めて先制すると、後半も選手交代を効果的に用いての堅守速攻で、徳島市立に何度も冷や汗をかかせた。
▽令和6年度四国高等学校サッカー選手権大会
令和6年度四国高等学校サッカー選手権大会