加えて翔凛が良かったのはサイド攻撃。特に2アシストの右サイドバックDF5 戸川。そして右サイドからゴリゴリと音が鳴りそうな力強いドリブルを何度も見せたMF10岡部隼也(3年)、この2人が際立っていた。
MF10岡部は「スピードのある僕を周りが生かしてくれたり、ひとりひとりの特長を生かしたサッカーができました。(翔凛は)サイドがストロングポイントなので意識してプレーしました」と話せば、DF5 戸川は「岡部はドリブルができるのでサイド攻撃がチームの長所。僕もそこそこ走れるのでオーバーラップからのクロスを意識していますし、監督からもどんどん仕掛けていこうと言われます」と培った良さを存分に生かしていた。
また前半3対0で折り返しても翔凛は攻勢を緩めなかった。「ハーフタイムに監督から『4点目を取りに行こう』『早い時間帯でほしい』と話しがありました」(DF5 戸川)、「監督から『後半あと1点取ったら勝負が決まる』と言われました。点が欲しかったのでイケイケでした」(MF16渡邉)。
後半、ややオープンな展開となり1失点したものの、終始、狙い通りのサッカーができた翔凛。チームの武器・特長を十分に発揮した1回戦突破となった。なお、翔凛は2回戦で千城台と対戦する。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第103回全国高校サッカー選手権千葉予選
第103回全国高校サッカー選手権千葉予選