中央学院 vs日体大柏

 「前半は自分たちがやろうとしていることができず、受け身に回ってしまいました。ハーフタイムで、もう一度、どこに相手ボールを誘導したらいいか、ボールを奪ったら、どうビルドアップしていくか。そこを確認しました。最後まで気の抜けないタフなゲームになりましたが、何とか勝つことができ、うれしく思います」(日体大柏・根引謙介監督)

 先制したのは中央学院だった。前半終了間際の39分、FW9木村海翔(3年)がPKを冷静に決めてみせた。自慢のドリブルとショートパスを駆使し、立ち上がりから日体大柏を自陣に押し込み、ついに均衡を破った。

 ところが、後半に入ると、試合の様相が変わる。49、66分にFW14小泉ハーディ(2年)が連続ゴールを奪い、日体大柏が逆転に成功。底力を見せた形になった。

 だが、69分に中央学院のMF10手塚柑汰(3年)が見事なカウンターアタックを発動した。ドリブルで一気に持ち上がり、左に流れたMF15安孫子司(2年)とのパス交換によって中央突破し、最後は利き足の左足シュートで仕上げた。

 千葉県U-18リーグ1部に属する両チームは、お互いにプレースタイルを熟知している間柄だ。10月5日に行われたリーグ戦でも激しい打ち合いを演じ、4-3で日体大柏が勝利している(もう少し付け加えるならば、今年度の両チームの対戦成績は日体大柏の2勝)。

【次のページ】 決勝トーナメント準々決勝 中央学院 vs 日体大柏(3)

▽第103回全国高校サッカー選手権千葉予選
第103回全国高校サッカー選手権千葉予選