「相手のいいところを徹底的につぶしながらも、いかに自分たちのよさを出し切れるか。そこがひとつのポイントでした」(根引監督)

 長短のパスを織り交ぜ、テンポよく、ボールを動かし、相手ゴールを目指すスタイルが印象的な日体大柏だが、それだけではなく、球際での粘り強さ、激しさも見逃せないだろう。一瞬たりとも目が離せない技巧派軍団の中央学院との激闘を、最終的に制したのは日体大柏だった。

 11月3日、準決勝の相手は昨年度の決勝で敗れた市立船橋。借りを返すチャンスがきた。「今日とはまた違ったゲームになると思いますが、しっかり準備をして臨みたい。望んでいた相手でもありますし、楽しみです」と、根引監督は意気込んだ。

(文・写真=小室功)

▽第103回全国高校サッカー選手権千葉予選
第103回全国高校サッカー選手権千葉予選