“プレミア勢”の流経大柏がこのまま勢いに乗り、八千代を押しきるのではないか。そんな空気が一瞬、会場を包み込んだ。だが、早計だった。
左サイドを起点にチャンスを創出していた八千代が17分、同点に追いつく。MF8佐々木太朗(3年)がタメを作り、駆け上がったDF16木村青峰(1年)がパスを受け、クロスを送ると、MF10平川璃迅(3年)が叩き込んだ。値千金の一発にスタンドの八千代応援団が沸き返る。
振り出しに戻された流経大柏は、失点直後、最終ラインを統率するキャプテンのDF4奈須琉世(3年)が中心になって意見交換し、修正を図った。
「なかなか守備がはまらず、スライドが間に合わないという声もあったので、追い込み方を少し変えたり、立ち位置を変えたりしました。みんなの守備のイメージを合わせたことで、うまく修正できたと思います」(奈須)
▽第103回全国高校サッカー選手権千葉予選
第103回全国高校サッカー選手権千葉予選