17分には左サイドをフリーで抜け出したMF11安田光翔(2年)のシュートがクロスバーに嫌われるなどチャンスを生かし切れずにいると、再び試合は神村ペースに傾く。20分にはDF23山下和真(3年)、28分には松下に得点を許し、試合は振り出しに戻ったが、興國の選手は最後まで試合を諦めていない。36分にはパスワークで前進するとMF20宮崎優二(3年)がゴール前にパスを展開。最後は途中出場のFW9仲谷蓮斗(3年)が決めて、興國が4-3で勝利した。

  インターハイ後に行なったフェスティバルでは競った試合を物にできなかったことがチームとしての課題だったが、この日は激しい打ち合いに勝利。尾形は「拮抗した状況で勝てない試合が多かったので、最後に点が取れて勝てたのは本当に素晴らしい」と収穫を口にする。「冬ももちろん全国に出たい。興國はまだ全国の舞台で勝ったことがないので、僕らの代で結果を出して、できたら優勝という一番大きいところまで行きたい」。そう尾形が続けたように冬に向けた最善の準備をするためにも、この大会を無駄にしない。

(文・写真=森田将義)

▽ECLOGA 2024 IN ナラディーア
ECLOGA 2024 IN ナラディーア