対する静岡学園はインターハイで狙うスタイルが出せず、準々決勝で涙を飲んだが、8月に入ってからは調子が上向き。「SBが変われば静学のサッカーが変わる」と話すのは川口修監督で、インターハイは本調子でなかった右のDF5野田裕人(3年)、左のDF6鵜澤浬(3年)が積極的な攻撃参加を披露。14分には右サイドを攻め上がった野田がドリブルでゴール前まで持ち込むなど、見せ場を作っていく。
両SBとともに印象的だったのは左サイドハーフに入ったMF14加藤佑基(3年)のプレー。中学時代は奈良YMCA SCでプレーし、高校から静学に入学。「奈良でプレーできるのは凄く楽しみでした。後輩や家族などたくさんの人が見に来ている中だったので、やってやるという気持ちがあって楽しかったです」。
そう振り返る通り、生まれ育った地元でのプレーとあって、いつも以上に気合十分だった加藤は22分にはカットインからシュート。34分にはMF28原星也(3年)が右サイド低い位置から上げたクロスをヘディングで合わせたが、DFに阻まれた。「シュートまで行けていたのですが、最後のクォリティーは高めていきたい」と課題を口にしたものの、凱旋試合で持ち味は存分に出せたと言えるだろう。
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