興國 vs 昌平(写真=大会事務局)

 その2分後、前半10分の追加点も芋縄から。左サイドのスルーパスに抜け出すと、コースのない所から左足を一閃。ファーサイドに流し込んだ。「(サイドで抜け出した時に)中を見ると、いつもなら10番の久松(大燿)だったりが走り込んでくれてるんですけど、間に合っていなかったので。そこで前を向いたらコースが見えたので、思いっきり打ち込みました」と振り返る芋縄の技ありゴールで、立て続けに興國が得点を奪った。

 試合の流れを決定づけるスーパーゴールが生まれたのはその5分後の前半15分だ。序盤の2失点に戸惑いを隠せない昌平の隙を見逃さず、ペナルティエリアやや手前で、興國MF樺山文代志(2年)がボールを奪取。「カウンターという状況で(FWも走っていたので)パスという選択肢もあったと思いますけど、試合前から自分がやったるという気持ちがあったので思い切って打ちました」(樺山)と、そのまま右足を振りぬき、豪快なミドルシュートを突き刺した。「新チーム始動時から守備を鍛えてきて、その守備で奪った後の攻撃で点を取れたので、良かったと思います」と樺山も自賛する狙い通りの展開で、前半20分にして、総体王者を3-0と突き放した。

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