1点差に迫り攻勢を強める昌平に対し、総体後には和倉ユース、今大会と連戦続きの興國の選手たちには疲れの色が出始める。興國・六車拓也監督も「（今大会は）どの試合でも後半落ちてしまうようなところはあった」と体力面での不安を認めつつも、「それもサッカー。その状況で自分たちがどういったサッカーをするかというのは、連戦ならではというか。それが経験できたのは良かったし、チームとしても成熟してきたかなと思う」と語った通り、交代選手を中心に意地を見せ、1点のリードを守り切った。

　結局4-3でタイムアップとなり、「ECLOGA 2024 IN ナラディーア」は興國の優勝で幕を下ろした。勝負を分けたのは勝利への渇望だろうか。総体初戦では、今大会にも出場した静岡学園に1-2で敗戦。その静岡学園を準々決勝で破った神村学園や優勝した昌平といった高校が参加する今大会に対し、樺山は「大会が始まる前から優勝を目標に掲げていた。総体は初戦で負けて、その総体を優勝した昌平とやってみたいという気持ちはあったので、本当にうれしい」と笑顔を見せると、芋縄も「この夏、色々な大会があった中での初タイトルなので嬉しい」と、タイトル獲得の喜びを口にした。

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