相手の強度は凄まじく、局地戦では後手に回るシーンもあった。それでも、懸命に戦って勝利を引き寄せたU-16日本代表。試合前日の指導者交流会で廣山監督は相手のアラウホ監督から「日本と違って我々は戦うことをベースにしたチームだからいい経験になるでしょう」という話をされていたことを明かしたが、4-0というスコア以上に内容は接戦で学び多き一戦だったのは間違いない。

 次なる相手はセネガルでアフリカ勢も南米製とはまた違った身体能力の高さやリーチの長さがある。23日の第3節では引き分け以上で優勝が決まる状況で若き日本代表がどのような戦いを見せるのか。今年10月に予定されているAFC U17アジアカップ予選(U-17ワールドカップの一次予選を兼ねる)も4チームのリーグ戦で、最終戦で順位が決まる状況も起こり得る。アフリカ勢との対戦で得られる経験値やプレッシャーを感じながらの戦いは、選手たちにとってプラスになるはずだ。

 (文・写真=松尾祐希)

▽U-16インターナショナルドリームカップ2024 JAPAN
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