この言葉通り、2点目をアシストしたFW7雫石は「昨年、同じ3回戦で負けているので悔いが残っていました。先制されましたが、諦めずにプレーできました。イレブンのひとりでも勝てないという気持ちになるとダメだと思うので、みんな勝つ気でいたからと思います(笑)」と勝因を語った。

 最後まで戦えたのは気持ちだけではない。聞けば、FW7雫石は中学のとき、サッカーと陸上競技を一緒にやっており、陸上の大会に出場していたそうだ。「体力には自信はあります。あとは気合いです(FW7 雫石)」。あの速さ、そして無尽蔵のスタミナは伊達ではなかった。昨年の壁を乗り越えた横浜栄は20日、1次予選ブロック決勝で横浜創学館と対戦する。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選