決勝ゴールを決めた日大高FW10秋山誠二(写真=K,Nishiyama)

 圧倒的に攻めながら得点を奪えない日大高だったが、クーリングブレイク明けの28分、ようやく相手ゴールをこじ開ける。「その前に1本外していたので絶対に決める気持ちで蹴りました」(秋山)。FW9古田裕斗からDFの裏に抜け出した秋山がパスを受けると、これをゴールに流し込み先制。前半を1点リードで折り返す。

 エンドが変わった後半、市立金沢は前半にスペースを献上した両サイドを塞ぐと徐々に攻撃の形を形成。58分にはPA手前でボールを受けたMF11後藤太一が、ゴール前に走り込んだ途中出場のMF18村山温夢にラストパス。これを村山がキッチリと合わせるが、日大高のGK1加藤樹吹の好セーブに遭い同点ならず。直後の60分には、CKの流れからこぼれたボールがミドルシュートに繋がるがクロスバーに跳ね返され絶好のチャンスを逸してしまう。さらに64分にはゴール前の混戦からこぼれたルーズボールを途中出場のMF17佐別当雄斗が左足を振り抜くもボールは無常にもゴール左に外れてしまう。

 結局、追加点は奪えなかったものの日大高が格上の貫禄を魅せ、ウノゼロ勝利で3回戦進出を決めた。

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