前半の戦いを見て相模原弥栄は「狙いをもって展開を広げていった方が、日大の守備は崩せる」と判断した指揮官の指示で、後半に入るとロングフィードから左右に大きく揺さぶりをかけ、流れを引き寄せにかかると徐々に運動量の落ち始めた日大高にファールが目立ち始める。71分にはゴール左手前からのトリッキーなFKに飛び込んだ西村が頭で合わせるが、これは惜しくもポストの左を抜け先制ゴールとはならない。

 すると78分、左サイドで相手DFとの競り合いに勝った小槌からの折り返しを「俺に上げて来い」とゴール前に走り込んだFW10桑本暖がドンピシャでヘディング。これが見事にゴールネットに突き刺さり、相模原弥栄が土壇場でようやく先制に漕ぎつけた。

 何とか追いつきたい日大高もここから粘りを見せアタッキングサードに居座り続けるものの、相模原弥栄も最後まで集中してこれに対応、結局ゴールを割らせず1-0で勝利し準々決勝進出を決めた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選