勢いに乗る横浜創英は35分、左サイドを仕掛けたMF7福田裕翔がペナルティエリアの外から放ったシュートがクロスバーに当たった跳ね返りを「泥臭く決めるっていうところは意識してるので、それが形になって良かった」(川上)が再び押し込み追加点を挙げ、前半を折り返す。

 予期せぬ2失点で苦しいゲーム展開となった桐光学園。後半は流れを引き戻すべく、立ち上がりから積極的に前へ出る。43分、ペナルティエリアの手前で丸茂が倒されFKを獲得するとキッカー青谷が右足から放ったボールは風に乗り綺麗な弧を描くも、惜しくもクロスバーに跳ね返され得点ならず。

 さらに47分に丸茂のクロスを吉田が頭で、50分にはペナルティエリア前でルーズボールを回収した丸茂が自らシュートに持ち込むが枠を捉えることができない。すると56分、ロングスローの流れから横浜創英がペナルティエリア内でハンドを犯し、桐光学園がPKを獲得。しかし、キッカー丸茂が蹴ったボールを「丸茂君の過去のPKを全て見ていたので蹴る方向はわかっていた」。GK1和田薫空がジャストストップ。桐光学園としては絶好のチャンスを逸した。その後も必死の猛攻を繰り返す桐光学園だったが、横浜創英も最後まで粘り強く身体を張り、結局そのまま逃げ切り決勝進出を決めた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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