刀根山 vs 常翔学園

 「風上で前半に点を取りたい」(常翔学園の満冨監督)。常翔学園は先行逃げ切りを狙い、前半を風上で戦う事を選択。チームの武器でもある球際の強さと、切り替えの速さを前面に出し刀根山ゴールに襲い掛かった。

 しかし、「風の影響でクロスが伸びてしまったり、1点を取るまでは苦戦しました」(キャプテンのFW18大谷勇翔)相手を押し込みながらも最後のところでパスがズレるなど、あと一歩のところでゴールを奪えない展開が続いた。

 それでも序盤で風にも慣れた常翔学園。19分、CKからの流れでボールを回収しながら分厚い攻撃を仕掛けると、最後はこぼれをFW大谷が押し込んで待望の先制ゴール。プラン通りに先制した常翔学園はここから次々とシュートシーンを作ると、33分には相手GKに弾かれながらもMF14河辺修治(3年)が2点目をゲット。36分にもFW7橋野心翔(3年)がPKで加点し、リードを3点に広げ前半を終えた。

 前半で厳しい展開となってしまった刀根山も、風上となった後半に反撃を開始。52分にはDF10小谷直(3年)がPKを沈めて2点差に詰め寄った。それでも自力で勝る常翔学園はそこからペースを奪い返すと、刀根山を再度突き放す。62分に、右からFW16友本柊(3年)がゴール前に送ったグラウンダーのボールに橋野が右足で合わせゴールネットを揺らすと、78分には途中出場のMF19大谷康多(1年)が自ら獲得したPKを決めてダメ押し。終わってみれば5-1と4点差をつけて常翔学園が刀根山に勝利した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大阪予選
第103回全国高校サッカー選手権大阪予選